がん治療医がガンを発病した。
「私は、放射線治療を中心としたがん治療を行っている勤務医です。
昨年5月、34歳で原発性肺癌(腺癌:Stage 1A)と診断されました。きっかけは、外勤先のクリニックで、たまたま撮影した胸部レントゲン写真でした。出来上がったフィルムを見て、左下肺野に1.5cm大の腫瘤影があり、仰天しました。転移性がんも考えられましたが、その後の精査で、幸いにも他病変はなく、肺原発の病変ということが分かりました」a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4990346114%26tag=fukugyousaido-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4990346114%253FSubscriptionId=1ETH6GFCQ7ZH9T8XAM02" target="_blank">
東大のがん治療医が癌になって ああ無情の勤務医生活
加藤 大基 /中川 恵一
ロハスメディア 刊
発売日 2007-05-25
まとまらない感想 2007-08-06
自分の人生、医療制度について真剣に考えておられる様子から放射線治療医であるときも、きっと熱心に身を削って医師の仕事をなさっていたのでしょう。人不足に加え、著者の責任感の強さもあり夜中に眠れず、携帯電話の音に過剰に反応してしまったり、ついにはうつ状態に陥る。こういった症状はジュディス・L. ハーマンのいうPTSDの症状に似ていると思いました。病院に監禁されているような勤務状態、放射線治療医が少なく孤立無援な状況が続いたことなどが彼の心身のバランスを崩してしまったのではないでしょうか。医療制度のところでは著者の心の叫びが伝わり、胸が痛くなりました。また、医学知識があるが故に自分の病気のことが分かりすぎるところは同じ医療者として、他人事に思えませんでした。著者らしい人生を送っていただき、それについての本も読んでみたいです。
