社会の高年齢化や、メタボリック症候群(内臓脂肪型肥満)などの増加によって、従来よりも肺や心臓を含む呼吸器・循環器系の疾患患者さんや、がん患者が急増しています。
確かな治療法の確立や、予防への対策が急がれる昨今ですが、理化学研究所と高輝度光科学研究センターは8月に、マウスを生きたままで気道末梢部位や冠動脈の三次元動態観察をすることに成功したと発表しました。
マウスだけではなく、生きたままのラットも、観察できたそうで、理研が所有する世界最大級の大型放射光施設「Spring-8(スプリングエイト)」の放射光を光源することで開発を進めたシステムから、この成果が生まれました。英国の科学雑誌「Physics in Medicine and Biology」の8月21日号に掲載されました。
理研では、このシステムを使うことで呼吸器や循環器系の疾患患者さんや、がん患者さんの生体をいためることなく、病状を正確に把握することが出来る、高分解能の可視化装置への可能性が高まったとして、期待されています。
可視化装置を特に切望する症例では、喘息や呼吸器疾患、心不全などの心疾患患者さん達で、複雑に変化する末梢血管、冠動脈の様子が詳細に患者さんへの負担がなく診てとることが必要なので、早く可視装置が普及するようき開発が待たれます。
