急性白血病に罹患した患者さんの70%~80%が、再発する可能性があり、急性白血病は再発率の高さでも懸念のある病気です。
黒川峰夫・東京大教授(血液腫瘍(しゅよう)内科学)らの研究では、その急性白血病の原因遺伝子の一つを特定することに成功したと、8月に米医学誌に発表しました。
研究チームでは、急性白血病を再発してしまった患者さんを対象に研究した結果、遺伝子「Evi-1」の働きが活発であることに注目しました。
動物実験ではマウスを使い、白血病に罹患させたマウスから、Evi-1の遺伝子だけを除去した細胞を取り出して、健康なマウスに移植して経過を調べました。
Evi-1を除去した急性白血病細胞を移植されたマウスは、Evi-1を除去せずに移植されたマウス群よりも、一ヶ月ほど発病を遅らせることに成功したそうです。
発病が食い止められなかった原因について、研究チームは「実験上の限界だ」としているが、Evi-1について再発患者に活発な働きをしていることを踏まえて、再発のキーを握っていることは明らかであり、適切にEvi-1の働きを制御出来るようになることで、白血病再発への新たな道が開けるはずだとしています。
これまでに見つかった、白血病の原因遺伝子は、やく100種類ほどあり、今後の研究や医薬への開発が待たれています。
