フコイダンががんの腫瘍の増殖を抑制する働きがあることが分かっています。
小川誠司・東京大病院特任准教授(血液腫瘍(しゅよう)学)らの研究結果を、2009年4月に英科学誌ネイチャー電子版に発表しました。
研究は、悪性リンパ腫という血液がんの一種のがんの増殖が起きる仕組みを、解明したもので。国内では悪性リンパ腫による発症により年間で8500人が死亡しています。
悪性リンパ腫が引き起こされるきかっけは、慢性的な胃炎などの炎症であるといわれていて、免疫機能を担うリンパ球にがんができてしまう病気です。
研究チームでは、悪性リンパ腫の患者さんの約300人を対象に、調査をしました。
遺伝子を構成する物質「塩基」には、個人差により配列違いがあるのですが、研究チームでは、この「塩基」の配列をより高、効率よく検出する技術を開発し、その装置によって遺伝子レベルの配列の違いを300人の患者さんを対象に調べました。
「マルトリンパ腫」など消化器官に疾患で、二種類の悪性リンパ腫の患者さんたちの二割が、遺伝子A20の配列に変異が見られ、正常な働きをしていないことがわかりました。
