フコイダンを創傷被覆材にする研究
ガゴメコンブ製品などを見学する研究者や事業者ら
函館市のハーバービューホテルで文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業発展型に認定されている函館市の水産研究の発表会が10日、行なわれた。
発表された研究の中で、代表的なものはガゴメコンブとイカに関するものだった。
北大大学院水産科学研究院をはじめとするガゴメコンブのヌルヌル成分であるフコイダンなどの粘性多糖を、傷に当てるガーゼや傷バンのような、創傷被覆材として用いるための研究を進めている。
フコイダンを創傷被覆材として早期の実用化と商品化を目指している産学官グループは、フコイダンが天然成分であり、アレルギーの報告がないこと、細胞促進機能があること、皮膚保護効果があることから、傷を治す効能があると考えている。
同グループは、産業廃棄物として大部分が捨てられているイカ墨を、粒子が均一であるために、インクに利用できないかという研究も進めていて、利用はインクジェット方式に向いているということだ。
生物由来の可食性の黒褐色のインクは、食品への利用や錠剤への印刷に利用できると見込まれ、すでにイカ墨インクは試験的に使用も行われており、性能の向上と安定供給が今後の課題である。
産学官連携の研究成果として商品化された食品類などが並んだ会場では、来場者の関心を引いていた。
